冬の長襦袢(絹)をお家クリーニング

徳島繊維卸問屋 山善のてるよ女将こと山口てるよです。
今年はカラ梅雨かもしれませんね。
六月というのにあまり雨が降りません。
5月から夏用の長襦袢をきているのですが、
冬用の長襦袢を片付ける機会を失っていました。
先日やっとお家で洗濯いたしました。

まずは、汚れをチェック

薄紫胴抜き居敷付き長襦袢

まずは長襦袢全体をチェック!
カラー衿を付けているので、衿の汚れは目立たないものの、やはり汚れています。
袖口も汚れがあるなぁ~。
念入りに洗おう!と、心に決める。

水に浸けて押し洗い

洗剤を入れて水洗いDSC_1184

洗剤を入れたお水に浸けて押し洗い。
洗剤は、ごく普通の液体洗濯洗剤です。
その方が、汚れがよく落ちます。
最初はオシャレ着洗い用で洗っていたのですが、汚れ落ちが満足いかず・・・

半衿や袖口は念入りに洗います。ごしごしは洗いませんが、なでるようによく洗います。
お湯はだめですよ~。絶対お水です。

押し洗いをしているだけなのに、お水は濁ってきます。もう、びっくりするよ。
半年着たからね。汚れが落ちていくと思うだけで気持ちいい!すっきり!
汗などの水性汚れは水洗いしないとスッキリしません。

二回すすぐ

ゆすぎ洗い

お水を二回変えながら押し洗いしてゆすぎます。
すっかり洗剤分は抜けました。
ざっくり押し絞りをして、たらいに入れたまま、日陰の外へ。

絞らずに陰干し

絞らずに干します

竿にかける時、長いので引きずらないように十分注意が必要

水がしたたっていますが、水の重みでしわがとれ、生地が伸びてゆきます。なので、脱水は必要なし。
一時間~一時間半このまま外で日陰干し。
絹は、おひさまに当てると劣化します。
必ず日陰干しをしてね。
外が無理なら、浴室でオッケー

日が当たる前に室内で日陰干し

日陰干し

一時間ほどでお水が切れますので、日が当たらないうちに室内で日陰干しに変えました。
そして夜になりました。
すっかり乾いています。
生地が重なった衿の部分も乾いています。
手触りは、ゴワゴワっとしていますよ。水洗いしたからね。

夕食後、アイロンがけしました。

スチームアイロンがけ

アイロンがけ後

アイロンがけは、高温スチームでかけていきます。
そうすると、あら不思議、元の風合いがもどってきました。
皺も伸びて、気持ちいい瞬間です。
低温だと、皺は伸びませんが、絹の風合いはもどってきます。
熱を掛けることが大切みたいですね。
それと、襦袢にも「きせ」がかかっています。
きせをひろげてしまわないこと。
アイロンがけはとても難しいです。
これも慣れですね。


スチームで掛けたらすぐには、たたまず、着物ハンガーにかけて湿気をとります。
皺が気持ちよく伸びました。
そして、お尻の辺りが裂けていました・・・
ケツアツ半端ないねぇ(爆笑)
裏に居敷を当てているのにね。
和裁士さんに直してもらおう!

右端にみえる背縫いのぶぶんが裂けている所です。
ひどくならないうちに修繕が大切ね~。

二枚目も洗う

もう一枚も同じように洗いました。

こちらの襦袢は去年直してもらったので、平気な様子。
コチラは真冬用で、胴裏がすべてに付いています。アイロンがけに手間がかかります。
半衿も真っ白になって袖口や衿付けの汚れもとれました。スッキリ!気持ちいいです。
半年後、またよろしくね♡

縦にすごくちぢみます

お家で洗うと気持ちいいので私はお家で何度も洗っていますが、
一回目に洗った時、驚くほど縮んでしまいました。
縦にとにかく縮みます。驚くほどに!
結局、和裁士さんにお直ししてもらって私は着ています。

絹の長襦袢は、5万円くらいはかかっているはず。
めったに着ないのであれば、簡単には洗わず、プロに任せた方が安心ですよ。
ご自身で十分考えてからにしてくださいね。
責任は負いかねますので、よろしくお願いいたします♡

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