ドアの取っ手とスナップ要注意!

徳島市繊維卸問屋㈱山善の着物の先生てるよ女将こと山口哲代です。
毎日着ている単衣の紬の着物。
やらかしてしまいました。

ドアの取っ手は注意が必要

これをやらかしちまうのは、二回目なんですが、ドアの取っ手、ありますでしょう。

ドアの取っ手


そこにね、袖口を引っかけてしまうのです。
まったく・・・
あわてて、動くとだめですね。
前回は、袷の着物だったので、自分で直さず和裁士さんにお願いしたのですが、今回は単衣。
裏地がないので、自分で「ちくちく」直しました。

ほつれた袖口



身八ツ口もほころびかけていたので、ついでに補強しておきました。(^^)v

でもね、単衣は裏地がない分、本体まで破れちゃうんです。
怖いよね…。
とにかく、慌てない。
手をぶらぶらさせない。

着物を着たら、そそと動くことが大切です。

スナップボタンも要注意

以前から気になっていたんですけど、この単衣紬には衿にスナップボタンがついています。
広衿を止めるためです。
そのボタンがね、緑色になっているんです。

気になるスナップボタン



以前お客様の道行コートもそのようにボタンの所が緑色になっていて、完璧にはシミが落ちなかったのです。
それを思い出して、これは取り除こうと決めていました。

昭和時代のスナップは、真鍮でできていることがあります。
真鍮とは、胴と亜鉛の合金。
湿気によって、銅が溶け出して、緑青(ろくしょう)の錆びを発生させてしまうのです。

その錆が着物に付くと、着物に穴をあけてしまうほど強力な錆びなんです・・・。

着物をたたんでしまってあるだけでも、タンスの中で発生します。
昭和の着物の衿元はチェックがひつようです。

もし、緑青を発見したら、速やかに取り除いてくださいね。
ほっておくと、着物が傷んでしまいますからね。
穴か開くって、怖いよね。

スナップボタンを取り除く


私もとりあえず、スナップは取り除きました。
応急処置です。
単衣のシーズンに沢山着て、丸洗いに出そうと思っています。

落ちないかもしれませんが、劣化はとめられそうですね。

母の単衣もスナップは裏絹に包んでくれていたのですが、それを通り越していました。
肩当ての布が守ってくれたからよかったものの、なければ着物の表地についていたかもしれません。

スナップを使うのは、衿を止める所、道行コートの前留めなどが考えられます。

ぜひ、チェックしてみてね。
緑青さびが見つかったら、すぐに外してお手入れにだしてくださいね。
落ちないかもしれませんが、悪化は防げます。

着物は時々チェックしてあげることで長持ちする

今回は、袖口を引っかけてしまったことから、ゆっくり着物を見つめることができました。
着物は着てあげると、人の体温で、適度に乾き、とても喜んでくれます。
そして、汚れもチェックできますし、ほころびも見つけやすくなります。

秋のお天気が良き時期。
着物を虫干しするのは、そういう意味もあってのこと。
広げて畳むのは手間ですが、早め早めのチェックで、何代も使える着物となるのです。

ひと手間かけてあげてくださいね。

お手入れやご相談にも乗っています。
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