少し汚れが残った半衿はどうすればいいの?

徳島繊維卸 株式会社山善のてるよ女将です。
新元号が発表されましたね。
「令和」と言う事です。
令の字は誰も予測していなかったかもしれませんね~。
しかも出典が「万葉集」の第5集と、日本独自の本からの出典となりましたね。「れいわ」元年か~。
なんだか感慨深いです。

半衿

半衿の役目

長襦袢につける半衿。
衿芯を通すためにも必須のものです。
でも役目はそれだけではありません。
毎日お風呂に入ってきちんと洗っていても、外へ出たり汗をかいたりすると首に触れている部分はいつの間にか汚れてしまうんです。

いつの間にか汚れ


その汚れが直接着物につかないように汚れ防止の役目が大いにあります。

ですから、半衿が汚れたら付け替えればよいだけの話。
そうすれば気持ちよく着ることができますよね。

半衿の汚れは洗っても落ちないこともある

半衿の汚れ具合にもよりますし、汚れてからの時間経過にもよりますが、
半衿の汚れは落ちないこともあります。
ですから、消耗品ではあるわけですね。

でも、一回だけではもったいない。
せめて数回は使いたいものです。

先日もお客様から半衿の付け替えのご依頼を頂きましたが、
やはり、洗っても完全には落ちなかったそうです。

前回使ってから今回までに時間経過があったためだと思われます。
ですので、半衿だけは、こまめにチェックして、清潔に保っておくといいですね。
使う前につければいいので、使ったらとりあえず半衿は外して洗っておく。ここがポイントです。

汚れが残った半衿を掛ける場合は

でも諦めないでくださいね。
たとえ少し汚れが残っていても、見えない内側に持ってくれば大丈夫。

汚れは見えません

上の写真の長襦袢の半衿がそうです。
外側に元の折線が見えています。
でも着物を着れ見えません。

落ちなかった汚れは内側に入れ込みました。
そうすれば全く問題なく使えます。
そんな風に少しずつ内側にずらせば、
たとえ汚れが落ちなくても、3回は使えるはずです。
下が内側の写真です。

内側には落ちなかった汚れが

綺麗に洗濯したものなので、たとえ残っていても清潔であることには変わりがありませんし、外側からはまったく見えませんからね。

そのためにも半衿を掛ける場合、表側の半衿に余裕布があるようにつけるのがたいせつ。
そこを逆にすると、上手くいきません。
ほんの少しの事ですが、気を付けておくと、お得!なんですよ。

半衿の種類

半衿にも種類があって、夏用と冬用があるんです。
衿元は案外目立つもの。
かけ替えるのを忘れないようにしたいですね。

夏物は絽と言って、横段が見えます。
絹と化繊があります。
半衿は絹でも洗うことができます。
夏の半衿を使うのは6月~9月下旬まで。
麻の半衿もありますね。

夏の半衿

冬の半衿は横段がありません。

夏以外の時期はこちら

絹と化繊があります。9月下旬から5月末まではこちらです。
化繊なら500円前後~です。

カラーや刺繍、模様の半衿もございます。
オシャレに楽しんでみたいものです。

半衿の付け方も着付けの一環でお教えしています。
いつでも着付け教室にお申込みくださいね。

できるだけご希望通りにとおもっていますが、難しい曜日もございます。

早めにおしらせくださいね。

お申込みお待ちしています。

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会社説明

会社名 株式会社 山善
場所 〒770-8056 徳島市問屋町46番地
定休日 日曜午後、祝日、 第一第二土曜
営業時間 午前8時半~午後5時半
TEL 088-623-2366

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