観月茶会で秋を先取り
徳島繊維卸問屋 ㈱山善のてるよ女将こと山口哲代です。
日曜の午後、講演会の後で徳島城博物館で開催された「観月茶会」に参加しました。
8日の日曜日はとにかく暑く、真夏日和でした。
それでも、きちんと単衣の着物をお召しになっていた先生方。
本当にすごいなぁと思いました。
お客様としてお伺いするのは、比較的自由で、絽の着物の方も。
気温で言えば無理もない事ですよね。
しかし、お迎えする先生方はきちんと単衣でした。
窓辺には、ススキとお団子が。
お月見の風情が漂います。
以前、私もこの時期にススキを探したのですが、無い!
どこを歩いて探してもまだ穂が出ていないんです・・・
自然の中でススキを見つけるのはもう少し先なんですね。
このススキを見つけるのも本当に大変な事。
ご準備のお気持ちに頭が下がりました。
御軸は、大覚寺立花大亀老師の筆で、「吾心似秋月」
大亀老師は105歳のご長寿の方です。
寒山詩の最初の部分のようですね。
ひさごの香合にも鈴虫の蒔絵、水指も大変珍しく、三日月になっていました。
棚には菊が描かれ、季節感が満載でした。
運ばれてきたお菓子は、菊の花の形が。
お抹茶のお茶碗には、餅つきをしているウサギと萩の花が描かれていました。
どちらもとてもおいしく、おもてなしの心が満タンでした。
暑い中、涼しいお顔でおもてなししてくださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。
帰り道の公園の中で、白い萩の花を見つけました。珍しい~。
紫ももちろんありました。
ススキも萩も秋の七草のひとつです。
秋の七草とは、ススキ、萩、おみなえし、桔梗、撫子、葛、フジバカマです。
今日も、とても秋とは思えない暑さですが、自然の中では着実に秋がきているようです。