生きると言う事

徳島繊維卸問屋 ㈱山善のてるよ女将こと山口哲代です。
秋というのにこの暑さ・・・夏よりしんどいかもしれません。
問屋の仕事に追われ更新が滞ってしまいましたが、やっと一息です。
無事に納品がほぼ終わりました。
そう思っていたら、月末は展示会。

九月展示会

今回は、これから袷の着物を楽しんでいただくための楽しい展示会を目指しています。
帯揚げや帯〆、草履などなど、高品質でびっくり価格の品がやって来ます。

これから日々発信できたらと思っています。

いきたひ

日曜日に「いきたひ」という映画と講演会がありました。
その日は、午前中日曜市、午後から「観月茶会」の予定で、無理だと諦めていました。

ところが先週、妹の義母のお葬式があり、いろいろと感じることもあって・・・
これは観た方がいいなぁと。
両親は二人で観ると決めていたのですが、私は日曜市の後、お客様もあり、どうだろうなぁ。と思っていたのですが、
時間の都合が丁度つき、自ら運転できるし、車もあるし。
道路事情もよく、余裕で会場に到着出来て。

最初から映画も見られ、講演も聴くことができました。

なんてラッキー。
そういう流れができていたんでしょうか。
望みが叶いました。ありがたい事です。

監督で講演者の長谷川さんは、元アナウンサーだけあって、映画の中のインタビューも上手だし
講演もわかりやすく聞きやすい。
濃密な二時間を過ごすことができました。

自宅で看取ることとは

前半の映画では、2009年に薬学博士の夫を47歳で亡くした様子がドキュメンタリーで取り上げられていました。
ご主人は耳下腺癌という病で亡くなるのですが、手術も抗がん剤治療もされず、ご自宅で看取られました。
そう決めたのは、薬学博士のご本人でした。
なかなか、普通の人ではそうはいかないかもしれません。
ただ、ご自宅で亡くなると言う事の意味のようなものを感じる作品でした。

ご本人の様子だけではなく、夫や母、娘などを見送った様々な方々の様子も描かれていて、
胸を打つエピソードに会場中、あちらこちらに嗚咽が広がっていました。

まだまだ小さな子供たちを4人抱えて、夫の死を覚悟せねばならなかった長谷川さん。
その心中を慮るだけで、涙が出てきます。

最後の方で、癌が気道まで圧迫し、家で看るのは無理かもしれないと思った時に、
長女が言った一言。
荼毘にふしたとき、長男さんが言った一言などなど、忘れられない言葉が沢山あります。
是非ご覧いただきたいと思います。

人は死ぬもの

生まれた以上、いつかは死ぬもの。
頭ではわかっているのですが、この映画を見てその覚悟感が違うと強く思いました。

死ぬのはいつかはわからない。
どういう理由で死ぬのかもわからない。

それは明日かもしれないし、
ずーっと先かもしれないし。

でもとにかく、人生は有限。
もっともっと、大切に生きなきゃいけない。
やりたい事はできるだけやれるように頑張って。
先延ばししている時間は無いよ。
食べたいものは食べられるよう、日常気を付けて過ごして。

毎日少しでも後悔の無いよう、生きるのが生かされた者の務めかな。

そして、死は、特別なものではないのだ、と言う事。
どの人にも訪れる平等な事で、それで全て終わりではないんですね。
肉体は無くなっても、気持ちは繋がっているし、忘れませんものね。
それを忘れないようにしたいと思いました。

グリーフケア作品

長谷川さんは蛍の光をアレンジした歌をピアノの弾き語りで歌ってくれました。
歌える、しゃべれる、作れる!すごい人ですね。
この映画と講演会は全国各地を巡回しています。
長谷川さんは休む暇なく飛び回っているわけです。
公演場所は、学校・PTA・企業研修・公民館・多種多様にわたっています。
それだけの意味のある作品だと思いました。

妹の義母を見送って、感じていたことがずいぶん癒されて、ぐっと気持ちが楽になりました。

長谷川さんの講演の中には、全国をまわられて寄せられた質問に答えた言葉も多く
会場の多くの方々の励ましになったことと思います。
是非、彼女のお話、聴いてみてくださいね。
心が軽くなること。
間違いありません。

今回、小松島での「いきたひ」開催を企画実行してくれた出口さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
丁度、お葬式の日に、映画のパンプをもってわざわざ会社へ来てくれたのですが、その日はお会いできなかった。

でも、当日、会場でお会いできて。ハグハグです。
本当にうれしかったです。ありがとうございました。

私にできることは

そこで、今の私にできることは何だろう?
と、考えると、
呉服にずーっと携わる者としては、着物を身近に感じてもらう事かなぁと。

日常から離れた「着物」を生活に近づけることではないかと思いました。

もっと気楽に。
楽しく美しく着物を着てほしい。
その気持ちを忘れることなく、
これからも仕事や着付け教室、着物の整理収納、着物の再生プロジェクトを続けていこうと思いました。

本当に時間は有限。
日々大切に過ごしていきたいものですね。
力が湧いてきます。

着付け教室のご案内

できるだけご希望通りにとおもっていますが、難しい曜日もございます。

早めにおしらせくださいね。

お申込みお待ちしています。

ひとりで着物を着られるようになりたい あなたのための着付け教室のご案内

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会社説明

会社名 株式会社 山善
場所 〒770-8056 徳島市問屋町46番地
定休日 日曜午後、祝日、 第一第二土曜
営業時間 午前8時半~午後5時半
TEL 088-623-2366

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