羽毛布団の保存について

徳島市繊維卸問屋、㈱山善のてるよ女将こと山口哲代です。
一気に気温が上がりましたね。
この間まで、肌寒かったりしたのが嘘みたい。
我が家では扇風機とこたつが共存している不思議な空間が広がっています。

寝具も衣替え

気温の変化に伴って、寝具も衣替えされたお家も多いのではないでしょうか。
我が家も、花粉が落ち着いた先日、一気に布団の交換をしました。
冬のお布団から、春秋のあい布団へ~。

カバーも敷パットも洗って干してスッキリです。
次は夏用の布団になるのですが、夏用では寒いこの時期、合い布団は便利なアイテムです。

ぐっすり眠れることは、とても大切。
体も心も健康に保つ秘訣の一つが夜の睡眠。
その睡眠を支えてくれているのが、お布団やその周辺の寝具です。

快適に使うためにもメンテナンスは大切。
今日は羽毛布団のしまい方について書いておきます。

羽毛布団
羽毛布団

羽毛布団の干し方

羽毛は水鳥の羽根で作られた軽くて暖かいお布団です。
羽毛は、吸湿性と発散性に優れているので、余分な水分は基本、外へ出してくれています。
しかし、たんぱく質なので、熱には強くないんですね・・・

ですので、基本は陰干しです。
通気性のよい室内で、風を通してあげるだけで、日ごろのメンテナンスは十分。

でも、次の冬まで長期保存となると、少し心配ですよね。
そんな時は、カバーをかけたまま、2~3時間お日さんに干してあげましょう。
それから、カバーを外して洗うので良いと思います。

カバーをかけるのは次の冬、使う前で。
それまでは、できるだけ押しつぶされない空間でふんわり保存していただけたらと思います。

そして、時々日陰で干して、空気を通してくれたら100点。
次の冬も、ふんわり暖かいお布団があなたを待ってくれているでしょう。

羽毛布団に圧縮袋は禁止

布団圧縮袋ってありますが、あれは羽毛布団には向きません。
中に羽根の軸が入っていたら、側生地を突き破って布団を傷めてしまいます。
そこから、羽毛が噴き出てきちゃうと、大変・・・


羽根の為にも圧縮はよくないんです。

スペースとの兼ね合いもあるかもしれませんが、
圧縮袋を羽毛布団に使うのはなんとか、我慢してくださいね。

羽毛布団のクリーニング


羽毛布団のクリーニングは、よほど汚れが強くなければしない方が無難です。
羽毛布団は細かな部屋に分かれていたり、構造が複雑だったりします。
洗う事によって、羽毛が片寄ったり、布団が傷んだりということが起きかねません。

もちろん、お家で洗うのは無理です。
プロフェッショナルにお任せするのが良いでしょう。

5年くらいは全く平気なことが多いですが、
その分、羽毛布団のカバーはこまめに洗濯してくださいね。

高価なお布団なので、保温性を保つためにも羽毛布団のクリーニングは最小限に抑えたいものです。

羽毛布団の仕立て替え

いよいよ、お布団が傷んできたら、仕立て替えることができます。
但し、安い布団なら買い替えた方がコスパが良いので、
ダウン率の高い、しっかりした羽毛布団は 仕立て替えをおススメします。

羽毛布団の仕立て替えは、専門工場で一枚ずつ行います。
解いた瞬間羽根が舞い上がるので、普通の場所ではできません。

羽毛の汚れを取り除き、スチームで除塵してくれるコースと、
軟水で完全洗浄してから、通常の処理をしてくれるコースと二種類あります。
後者の方が高いですが、とても綺麗になります。

側生地も新しく綺麗になるので、とても便利な方法。

立体キルトと、二層構造仕立てと、仕立て方も選べます。
羽毛が少ない場合は足し羽毛も可能。

ご希望に細かく答えてくれる仕立て替え。
これも一つの方法です。
羽毛布団の仕立て替えも、当社で承っております。
お気軽にご相談くださいませ。



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