徳島繊維卸売り問屋 ㈱山善のてるよ女将こと山口てるよです。
昨日は寒い一日でした。
寒かったので、夜は「おでん」にしました。
頂いたタケノコも入れて炊きましたよ。

今日はまさに四月という感じで暖かく、車中では暑いほど。
でも室内はそうでもないですね。

今日は、藤の花模様について書いていきます。

藤の花模様

藤の花訪問着
藤の花模様の訪問着

写真は淡いベージュに墨絵で直接書かれた訪問着です。
手描きの逸品で、本当に生き生きと藤の花が描かれています。
昨年、お客様がご購入くださったもので、
シックだけれど、とても華やかな一枚です。

平安時代後期、藤原氏が隆盛を誇りますよね。
藤原氏全盛期には、藤は高く評価され、有職模様の一つとなりました。
有職模様は、藤立涌、藤の丸、八つ藤など。
有職模様の藤紋は、色無地の地模様にも使われていることが多い模様です。
有職模様は季節を問いません。

写実的に描かれた藤は、やはり春から初夏にかけて着る模様。
季節感のある装いができますね。

また、歌舞伎の女形の舞で有名な藤娘が演じられるとき、
さらりと藤の花の着物や帯を着こなせたら最高のおしゃれ。
役者さんや、舞われる方の応援にもなりますよね。
素敵。

藤の紋

日本には25000もの家紋がありますが、その中で一番多く使われているのが藤をモチーフにした紋なんです。

下り藤
上がり藤

藤の代表的な紋

平安後期隆盛を極めた藤原氏の紋は、たわわな藤の花が垂れ下がる下り藤でした。
藤原氏隆盛の頃は、その紋を使う事をほかの人ははばからるほど。
藤原道長は娘を天皇に嫁がせ、摂政関白の地位を得た人です。
(その嫁いだ娘さんに付いていた女官が紫式部なんです。)
藤の木は、近くの立派な木に絡みつくようにして伸び、立派な花を咲かせますよね。


藤原氏の勢力が広がると、その分家の広がりも大きくなってきます。
本家と分家を分けるために上り藤という紋ができたそうです。

戦国武将の後藤又兵衛も下り藤を家紋にしています。
主の黒田官兵衛は藤巴紋だそうです。

伊藤博文は、上り藤。
大久保利通は、三つ巴藤。
有名な人がたくさん使っている紋のようです。

安藤さん、佐藤さん、伊藤 藤田さんなど、藤の字を使う名字の人の紋には藤紋が多いそうです。

万葉集の山部赤人の句があります。
「恋しけば 形見にせむと わが宿に 植えし藤波 今咲にけり

恋しいので形見にしようとわが庭に植えた藤が波打つように咲いています。

垂れ下がる藤の花が波打つ様子が目に浮かびます。きれいですよね。

藤の花

万葉集には他にも藤の句がたくさんあります。

私の住む徳島の石井町や、神山町にもきれいな藤を見られるお寺があります。
藤の花、楽しみたい季節です。

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会社名 株式会社 山善
場所 〒770-8056 徳島市問屋町46番地
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