留袖を着ること
徳島繊維卸問屋 山善のてるよ女将です。
アレルギーで体調をくずしてしまい、すっかり更新が遅れてしまいました。
先日姪が結婚し、挙式披露宴に参列させていただきました。
お二人ともとても美男美女。お顔をおみせできないのが残念です。
私は自分で留袖を着ました。
留袖って、「着せてもらうもの」そんな固定観念がありませんか?
実はそうではなくて、自分で着ることができるんです。
そのためには、留袖の仕組みを知ることが大切。
留袖は、外から見ると、五つ紋の入った黒い裾模様の着物ですよね。
ところが、それだけではないのです。
内側からみるとよくわかりますが、裾と衽(おくみ)、衿の部分に「比翼(ひよく)」という白い布が付いています。
袖口と振りの部分にも付いています。
どうして比翼が付いているのでしょう?
それは、昔、喜びが重なるように、留袖の下にもう一枚白い着物を重ねてきていたことに由来しています。
しかし、二枚も重ねて着るのはたいへんですよね。
そこで今の形になりました。外側から見える所だけ二枚になっているのです。
ですから、歩くと留袖の裾と白い比翼生地が一緒にひらりと動くようになりますし、
衿元は白い重ね衿が入ったように白い比翼地を出して着るようになります。
帯は喜びが重なるように、袋帯を二重太鼓に結びます。
黒い留袖が映えるように、白やゴールド、銀などのどっしりした帯が良いようです。
帯揚げと帯〆は白で金銀の末広(扇子)を帯の左に差し込んでおきます。
長襦袢は白色です。色物は着用しません。
このルールを守れば自分で着用できます。
なんといっても、帯結びはオーソドックスな二重太鼓。
難しいことはありませんよね。
私は姪の結婚式の度に、自分で着用しています。
留袖も母から譲りうけた一組が揃っているので、借りに行く手間暇もかかりません。
もう三回は着用しました。
あとわが子が3人、甥が3人、姪が二人。
全員結婚すれば8回も留袖を着る機会がある?!
まだまだ着る機会は多そうですね。
マイサイズに作った留袖はとても着やすくて、便利なものです。
もし、留袖を8回も借りるのは大変時間も手間もかかるものです。
一枚お持ちになるとよいかもしれませんね。
留袖の着方、お教えいたします。
どうぞお気軽にお申しつけくださいませ。