着物は一つずれると、すべてにひびく

徳島繊維卸問屋山善のてるよ女将です。
今日は、台風の余波でしょうか、雨がざぁーーっと降ったり、ピタッと止んだり。
風がとても強い日でした。
お昼ごろ、出かけたのですが、徳島市内は車がいっぱい。
あちらこちら、渋滞していました。

Yさん、3回目の着付けのお稽古

そんな天候にも負けず、今日も仕事が終わって家事をこなして、お稽古に駆けつけてくれたYさん。
やっぱり、車が渋滞していたようです。
今日は、長襦袢と着物をどこまで一人で着られるか、チェックしながら進めました。
補正もずいぶんきれいにできて、着物ボディになりました。

Yさんのお着物は、お姉さまとの共用です。
Yさんにとっては、後巾がだいぶ広いのですが、
着物は便利なもので、融通がきくんです。

衣紋を抜く感覚をつかむこと

着物は、長襦袢の衣紋(えもん)をしっかり抜きます。
衣紋というのは首の後ろのあたりの着物の衿部分です。

子供や、男性は、首にピタッとくっつくように着るのですが、
女性は髪が長いため、着物を首から話して着ます。
首にピタッとくっついて着ていると、男性っぽくなり、女性としての優しさが出ません。

また、衣紋を抜きすぎて着ると、「花魁(おいらん)」のように見えて下品です。

その微妙な匙加減がムツカシイ・・・。
私自身もそうでしたが、自分では衣紋を抜いたつもりでも、
実は全然抜けていない。

最初のうちは、その繰り返しでした。
握りこぶし一個分、衣紋を抜くのが正しいのですが、それが本当にムツカシイのです。

基本は長襦袢

衣紋を抜く、その土台となるのは長襦袢です。
長襦袢をきちんと着ないと、いくら着物を頑張って練習しても、綺麗に着られないものです。

たとえるなら、家を建てる時を考えてください。
土台をしっかりしておかないと、その上に家は建ちませんよね。

それと同じなんです。
着物の基礎は長襦袢。
長襦袢をきれいに着るためには、着物ボディを作ること。

つまり、補正です。
元へ元へと帰って、整えなければ、綺麗な着物姿にはなれないのです。

肩や胸の補正はばっちりですから、後は長襦袢を整えれば
一段、階段を登れると思います。Yさん、ふぁいと~。

おはしよりの処理

おはしよりの練習

おはしよりの練習

おはしよりの処理の練習は、2回目。
Yさん、なんとなーく、覚えているような感じでした。
こちらは次回、もう少し詳しく練習したいと思っています。

ここが整うと、本当に美しいですからね。
頑張りどころです。
私も次回は、工夫してお教えしたいと思っています。

着物や襦袢をたたむこと

最後に、着物や襦袢をたたんで持って帰らねばなりませんよね。
それも、練習ですから、丁寧に行います。
一回目は、私が横に並んで、見ながら同じようにしてもらったのですが、
覚えの良いYさん、順序良く、ばっちりできるようになってきました。

ご存じない方も多いと思うのですが、長襦袢と着物ではたたみ方が違うんですよ。

練習が終わるたび、二種類のたたみ方を行わねばなりません。
これも、回数を重ねれば、手早くきれいにたためるようになります。
今日は、Yさんが着物をたたむ時にとても大切なことをつぶやかれました。

「着物って、一つずれると全部にひびくんですねー」

そう!本当にその通りなんです。
一か所たたみ方がずれると本当に綺麗にたためないのです。
着付けも同じ。
本当に一つ一つ丁寧にするのが一番きれいに着られます。

その一言が聞けて、本当にうれしかったです。

練習の後で

練習の後、ほんの10分くらいですが、いろんな話をします。

その時間もとっても楽しい♡
あー、わかるわかる!とか、
やっぱりー!とか(笑)

同じ時代を生きる女性同士、感じることは多々あります。
終わってからも、楽しい時間です。

今日は車の混雑で少し練習が短かったけれど、どんどん上達されているのがわかりました。

嬉しい~。
次回も楽しみです。

Yさん、お疲れさまでした。また、来週ね。

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