子供の着物の「揚げ」の仕方って難しいの?
徳島繊維卸問屋 ㈱山善のてるよ女将です。
お客様から、四つ身の着物の
サイズ合わせ=揚げ(あげ)って自分でできるの?というお問い合わせがありました。
そうですよね、もしかしたら、ご自分でもできるかもしれませんよ。
その訳は・・・
お宮参りの着物と四つ身の違い
お宮参りの着物は、一つ身といって、背縫いが無く生地巾いっぱいでできています。
袖も平袖で、縫われていません。柄つけもお宮参りに見栄えが良いよう、配置されています。
この着物を着られるようにするには、お袖を作らなければなりませんし、
肩揚げ、腰上げもしなければなりません。
家紋入りの着物の場合は特に上手に肩揚げをしないとムツカシイのです。
ですので、その場合は外注をお薦めしています。
着物の揚げなどに関するお問い合わせはコチラ
ところが、四つ身の着物は、女の子用が多く、大人の着物のミニバージョンです。
袖もできていますし、柄も大人に近い書き方になっています。
但し、大人と違って、着物のおはしよりを紐でするのではなく、揚げで施します。
これが腰上げです。
裄丈が長い分は肩揚げをします。
いずれも少しでも子供が着物を楽に着るための工夫です。
四つ身の揚げの位置
子供さんに着物を着せてみて、余った部分を肩揚げと身揚げにします。
子供さんの年齢によって、揚げの位置が異なります。
着物の柄によっても異なります。
詳しくはこちらのサイトによくまとまっているように思います。
でも、やっぱりムツカシイ~!という声が聞こえてきそうですね。
あなたを応援するために、実際の写真を入れてみていただきます。
実際の写真
こちらは、先日もご紹介した手描き友禅のとても高価な四つ身のお着物です。
紐も外しますか?とお聞きしたら、そのままでよいとのことでしたので、
そのままにさせていただきました。
そのお着物の揚げが出来上がりましたのでご紹介いたします。
肩揚げと腰上げの部分です、縫い目は二つ目落としです。
– – – – – – – – という縫い目が表から見えます。
子供さんの帯の位置も考慮して位置を決めます。
柄の出し方にも配慮します。
上前の端は、普通に縫うと、下側の揚げが見えてしまいますので、少し工夫が必要です。
裏側の写真です。
ひだを寄せているのがわかるでしょうか?
衽から衿までの間で2~3箇所ひだをとります。
そうすれば、端がきれいになります。
後の部分の腰上げと肩揚げです。
帯の下に「しごき」という飾りを巻き付けることも忘れないように気を付けてくださいね。
肩揚げも自然に消えるよう少しずつ浅く縫っています。
肩揚げを内側から写しています。
裏から見ると、結構間隔は広いでしょ。
二つ表側に小さい目を出しています。
長襦袢の揚げです。よーく見ると二つ目が出ているのがわかりますよ。
子供さんの近くにいる方が、子供さんの都合の良い時間に実際に着物を着てもらって
位置を決めたり、量を調節したり。
7歳のお祝いの頃は、子供さんは小学生ですから
いろいろと忙しいですよね。
四つ身の着物なら、袖つくりもいりません。
何とかなるかもしれませんよ。
是非チャレンジしてみてくださいね。
外注もあり!です
それでも、忙しい今時のことです。
着物と同じ絹糸を揃えて、仕方をチェックして。
慣れない裁縫をする時間は面倒くさいものです。
そんな時は、お気軽にお申しつけください。
採寸方法は3つあります
- 子供さんとご一緒に着ていただく
- 実際に着せて余った分がどれだけあるか教えていただく
- 寸法を測って教えていただく
どの方法でも大丈夫です。
当社では、着物の柄の位置なども考慮して、たくさん経験のある和裁師さんが取り組んでくれます。
子供さんが楽に綺麗に着られるよう、工夫してくれますよ。
ぜひ、七五三のお祝いに着物をご活用くださいね。
私たちが、お役に立ちます。お気軽にお申込みください。
お待ちしています。
七五三の揚げに限らず、着物に関するご不明なことがありましたら、
どうぞお気軽にご質問くださいね
会社名 | 株式会社 山善 |
場所 | 〒770-8056 徳島市問屋町46番地 |
定休日 | 日曜午後、祝日、 第一・第二土曜 |
営業時間 | 午前8時半~午後5時半 |
TEL | 088-623-2366 |