残り全部バケーション:伊坂幸太郎

ゴールデンスランバーに引き続いて伊坂幸太郎さんの作品。
コチラは、軽くて読みやすい。爽快感満載だった。
五章に分かれているけれど、すべてが一つに続いている。

第一章 残り全部バケーション


毒島の元で裏家業を働いていた溝口と岡田だが、毒島を裏切って二人で仕事を始める。しかし、岡田は「悲しそうな顔をされる仕事を辞めたい」と溝口に話しある、掛けに出て、その掛けに勝つ。
裏家業から足を洗えたはずの岡田だったが、毒島に見つかった溝口はすべてを岡田のせいにしてしまう。毒島に見つかった岡田ははたして?!

第二章 タキオン作戦


第一章から時間は昔に戻る。
父親から虐待されている雄大を見つけた溝口と岡田。
同じように親から虐待されていた溝口は、簡単には救えないと助けたい気持ちの岡田に話す。そこで岡田は一計を案じて、雄大を救おうとする。
とても面白い話

第三章 検問


岡田がいなくなり、毒島の元で働きだした溝口は太田と組む。
盗難車で女性を拉致して所定の場所に連れていくという任務遂行中に検問がある。そこで摩訶不思議なことが起こり・・・

第四章 小さな兵隊


岡田の幼少時代の話。小学4年生の岡田の同級生の男の子の視点で描かれる物語。とても岡田君らしさが良く描かれていて、面白い。
こどもは、純粋で本当にかわいい。この章はじっくり読むべき。

第五章 飛べても8分


岡田を失った溝口がどうしたか。そして、本当はどうなのか。
半分種明かし。半分は霧の中。
読者の考え方ひとつでずいぶん変わるであろう終わり方。
この章は、読み飛ばさないようにじっくり読むことをおススメします。

残り全部バケーションは爽快な感じで読めました

まとめ

現在から未来へ流れる物語ではなく、過去に遡ったり、未来へ進んだり、時間の経過が飛びます。
伊坂さんお得意の書き方でしょうか。
「検問」の話はいるのかなぁと、思ったりしましたが、太田さんの癖だけ押さえておけばよいのかなと、思いました。
「残り全部バケーション」と、「検問」をどうやら先に書かれたんですね。
その後に「タキオン作戦」を書いて、「小さな兵隊」と「飛べても8分」は一気に書かれたそう。納得です。
あまり考えすぎなく読むのがよいかもしれませんね。
悪人の二人ですが、なんだか憎めないキャラクターで、面白く読めました。
読書は楽しいです。


できるだけご希望通りにとおもっていますが、難しい曜日もございます。

早めにおしらせくださいね。

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