天然繊維を復活させてエコ生活

徳島繊維卸問屋　（株）山善のてるよ女将です。

朝晩ずいぶん寒くなってきました。
標高の高い山では、紅葉がとても美しくなってきているようです。
昨日、今日と月もとても美しく、空気の澄んだ秋を実感しています。
先日、お客様から打ち直しのお布団をお預かりしました。
只今、お見積り中です。

布団は使い捨て？

皆様お布団はどうされていますか？
押入れを占領している、昔の布団、あるんじゃないでしょうか。
狭い収納スペースに、ドデン！とある布団。
邪魔ですよね。
子供が小さい頃に使っていた布団とか、いつの間にか擦り切れていたお布団とか。
徳島市の場合、粗大ごみとして申し込んで収集してもらう方法がありますよね。

でもね、もしかしたら、便利に使えるかもしれないんです。
わたのお布団は、「打ち直し」という方法で、サイズを変えたり、よみがえったりするんですよ。

それに、昔のお布団のわたって結構良いものが入っています。
新しく作るより安くて安全なお布団が出来るかもしれませんよ。

先ずは、中身を確認

どんなお布団でも打ち直しができるわけではありません。
まずは、中身を確認することが大切です。
外から見ると白くても、中に黒い綿・・・という残念なことも稀にあります。
打ち直しをして、お金をかけるべきかどうか、中までチェックしてから決めます。
「これは、お金をかけるべきではない」と、残念ながら判断した場合は、
お客様にその旨お伝えいたします。

今回お預かりした敷布団。

絹の生地を使った婚礼布団もあります。

外側の生地を取り除いて、中身の「わた」だけにします。

お預かりしたお布団は、外側から見ても良い綿ですし、
中のわたもすごく良い綿ばかりでした。
購入された時もかなりの金額を出されたかもしれません。

こちらを、まずは「打ち直し」します。

打ち直しって何？

打ち直しとは、特別な機械にかけて、綿をほぐして、ごみやほこりを飛ばし、
綿の柔らかさを復活させる方法です。
化繊の綿が入っていても、打ち直しできます。
化繊の綿ばかりだと、静電気が起きるため、注意が必要で、少し割高になります。

わたのお布団は打ち直しができるのですが、
羊毛のお布団や、真綿布団（絹のふとん）は打ち直しができません。

羽毛布団も仕立て変えができます。

布団生地を選ぶ

新しくするお布団の生地を、たくさんの中から選んでいただきます。
サイズや、布団の厚さも思い通りに変えることができます。
背が高い方用に、ロングサイズのお布団にすることも簡単です。
布団生地は、柔らかく、肌触りの良い綿素材の生地がいろいろと揃っています。
沢山の生地の中からご自由にお選びいただけます。

カバーをかけるので、ほとんど生地は見えませんが、
新しいイメージのお布団はとても気持ち良いものです。
布団干しもたのしくなるかもしれません。

出来上がるまで２週間～１か月

わたのお布団が復活するまで、約２週間ほどかかります。
羽毛布団は約１か月ほど必要となります。
寒い冬が来る前に、余裕を持って早めに取り掛かることが大切です。

不必要なお布団を、必要なお布団に変えること。
これは、とってもエコ生活ですよね。
ごみを処理するにも費用とエネルギーがかかります。
天然繊維の綿の力、ぜひご活用くださいね。

打ち直しについてのホームページもご覧ください。