ゆかたを洗う
ゆかたを着たら汗を洗い流してさっぱりと きれいにしておきたいものです。
汗をかいた「ゆかた」をそのまま仕舞うのは厳禁です。シミや虫の原因となってしまいます。
今日はゆかたのお洗濯についてお知らせしたいと思います。
洗濯マークをチェック
最近のゆかたには洗濯マークが付いています。
まずはそこをチェックしてみましょう。
新しいゆかたに付いていた洗濯マークです。なんだかよくわからない・・・
去年のゆかたに付いていたのはこんな感じです。
おなじみの表示でよくわかります。
こちらの方が、長く使われてきたので、わかりやすいですよね。
新しい洗濯表示を解説
そうはいっても、洗わなければなりません。
新洗濯表示を解説いたしますね。
まず、上段から。
左から順に書いていきます。
- 洗濯液の温度は40度を限度とし、手洗いができる
- 塩素系及び酸素系の漂白剤の使用禁止
- タンブル乾燥禁止
- 日陰のつり干しがよい
次に下の段です。
左から順に書いていきます。
- アイロンの底面温度は150度を限度として、アイロン仕上げができる。
- ドライクリーニング禁止
- 非常に弱い洗い方でウエットクリーニングができる
ウエットクリーニングとは、クリーニング店が特殊な技術で行うプロの水洗いと仕上げまで含む洗濯方法のことです。
覚えてほしい新洗濯マークの意味5つ
- 洗い桶のマークがあれば、洗濯機で洗える。
- 桶の中に手を入れている場合は、手洗い。
- 〇のマークはドライクリーニング
- △のマークは漂白剤を示す
- アイロンの中の・が多いほど高温OK
とりあえず何となく見慣れてくると思いますが、まだまだ慣れていませんよね。
なぜ、新洗濯マークに変わったのか
今まで慣れ親しんだマークからなぜ新しい洗濯マークに変わったのでしょうか?
それには、ネットの普及も大いに関係しています。
衣類が世界各国、国をまたいで取引される機会が増えると
国際基準に合ったマークが必要となります。
日本人だけが理解できるマークではだめ、ということですね。
ところが、欧米では洗濯ものを自然乾燥させるという習慣がなかったんです。
タンブル乾燥なんですね。
そこで、日本が自然乾燥のマークを付け加えることを提案し、それが了承されて日本も国際規格に合う表示に切り替えたというわけです。
また実際に、洗濯方法や、洗剤・漂白剤も種類が増えました。
それも含めて、21種類の表示がより細かく41種類に細分化されたということです。
詳しくは消費者庁のホームページをごらんください。
高級ゆかたは専門店に
洗濯マークをチェックして、もらって洗えばよいのですが、
1万円を超えるような高級ゆかたは、やはり専門店で洗ってもらうことをおススメいたします。
以前、高級な綿のゆかたをお家で洗濯されて、縮んでしまい、仕立て直したことがあるからです。
確かに綿は縮みますよね。リスクを伴う場合はご一考ください。
昨日書いた、「綿絽」も、隙間がある分、リスクをともないます。
費用と効果を考えて、気持ちよいゆかたで、片づけてくださいね。
今日はゆかたのクリーニングの話でした。
お手持ちのお着物の整理や、収納、処分など一緒に考えます。
お申込みお待ちしています。