博多帯は一年中つかえるんです

徳島繊維卸問屋 山善のてるよ女将こと山口てるよです。
今日は、午前中から天気が崩れてきました。
けれど、コロナ患者さんが少し落ち着いてきて、高齢者の方々へのワクチン接種も始まって、着付け教室は、通常通りに戻りつつあります。

博多帯が通年使えるワケとは?

今日は博多帯のお話。
博多帯とは、30㎝巾で、名古屋帯と同じ長さの八寸帯。
帯芯を入れずに、両端をかがって仕立てます。
名古屋帯のように、帯芯が入っていない分、とても涼しい。
そして、しっかりした糸で織られているので、張り感があって、しっかりしています。
帯芯が入っていなくても、へにょっとならない感じ。

それというのも、緯糸が太く、縦糸が緻密に織られているからなんです。
写真で見ると細かな横線が入っているのがおわかりいただけるでしょうか。

博多帯
博多帯


上の写真の左右の柄は、花皿。
仏の供養をするとき、お花を散らすのに使われるものを図案化したもの。

真ん中の柄は独鈷です。独鈷とは、密教法具の一つを図案化したもの。

三献上と五献上があります。
上の写真は三献上です。

帯を締めた時、キュキュッと絹鳴りの音がするのが何とも言えず素敵です。

真夏になると、紗献上といって、柄の間が透けている夏専用の博多帯もありますが、
今は通年使える便利なこちらの博多帯が主流です。
博多帯は、黒田官兵衛の嫡男、黒田長政が筑前を治めるようになってから、博多織を幕府に献上するようになって、博多献上とよばれるようになりました。
歴史ある逸品なんです。

着付けの時に使う博多〆も博多織になっていますよね。
キュキュッと縞って緩みにくいのが特徴です。

同色もあるんです

肌色の博多帯
肌色の博多帯


博多帯でも柄を同色で織られたものもあります。
柄が目立たなくて、これも綺麗ですよね。

小紋や、紬、木綿の着物など、カジュアル着物にピッタリの博多帯。
角出し結びなどの結び方も素敵。
大人のゆかた姿にも合わせやすい帯ですね。

踊りのお稽古では博多の半巾帯をゆかたの上に締めます。
男性の帯も博多帯が多いですよね。
ぴっしり締まって気持ちいい。

生涯に一本は欲しい帯の一つです。

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