おばあさまの帯

徳島市、繊維卸問屋　山善のてるよ女将です。
寒い中、着付け教室の生徒さんは、頑張ってきてくださっています。
着物はばっちり着られるようになった方が多く、
名古屋帯や、袋帯の練習の方が増えました。

傷んでしまった袋帯

こちらは、着付け教室にお越しになられている方の、おばあ様がお持ちだった袋帯です。小さな柄がとてもかわいくて、使ってみたいとお預かりしました。
黒地の帯はとても便利で、帯揚げ帯締めによって、イメージをがらりと変えることができます。
もともとは、袋帯だったのですが、あちらこちら痛みがあって、そのままでは使えません。
そこで、使える部分を計算しながら、名古屋帯に作り替えさせていただきました。

昔の帯芯

昔の帯の芯って、ごっついのがはいっていました。
きっと重かったと思います。
分厚いと、湿気も入りやすく取れにくいので、保管も気をつかいますよね。
このまま置いておくと、表の帯地もどんどん浸食されていたかもしれません。
良いタイミングで見つけてもらえて、本当に良かったです。

袋帯から名古屋帯へ

今の帯芯に変えると、軽くてしっかりしてて結びやすそうになりました。
小柄なので、名古屋帯でも大丈夫。
沢山の出番がきっとあると思います。

着付けの生徒さんも、「おばあちゃんの帯が生き返ってうれしいです。解いて作り替える作業はきっとたいへんだっただろうなぁ。たいせつにします。」ととてもうれしい言葉をかけてくれました。

彼女自身、編み物や裁縫など細かな仕事を好まれる方なので、そういう言葉が自然と出たのだと思いますが、そこまで帯の職人さんを思える方はすくないです。
本当に優しい生徒さんだなぁと胸が熱くなりました。

さあ、この帯をきれいに結べるように頑張りましょうね。
私も頑張ろうっと♡

楽しい着付け教室を開催しています。

できるだけご希望通りにとおもっていますが、難しい曜日もございます。

早めにおしらせくださいね。

お申込みお待ちしています。

 

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